連鎖を組むうえで土台、折り返し、折り返し後の伸ばしが重要であることはモチロンのこと、それに加えて連鎖尾も重要です。
「連鎖尾とは何か?」についてはこちらの記事で紹介しました。
一言でいうと「連鎖の終わり部分に仕込む連鎖のこと」を言います。
連鎖尾を覚えておくと、以下のようなメリットがあります。
- 折り返さなくても大連鎖が組める
- 折り返し側+連鎖尾側で連鎖を同時に効率よく伸ばせる
- 折り返し側で伸ばしにくい場合、連鎖尾側から連鎖を伸ばせる
この記事では、比較的組みやすく対戦でも使えるオススメ連鎖尾を紹介します。
雪崩(なだれ)
雪崩(なだれ)は連鎖尾の中でもメジャーな部類に入ります。
初級者~上級者誰でも頻繁に使います。
(モチロン、僕も気づいたら使っているレベルです。 笑)
以下が人気の理由だと思います。
- あらゆる土台に組み込むことができる
- 構造がカンタンで組みやすい
雪崩には以下の3パターンがあります。
- 1-1-2(2-1-1)雪崩
- 1-2-1雪崩
- 0-1-3(3-1-0)雪崩
順番に解説していきます!
1-1-2(2-1-1)雪崩
「雪崩といえばこの形!」というほどよく見る連鎖尾です。
まずは連鎖形を見てみましょう。
連鎖の確認はこちら
構造はいたってシンプルで下図のようにL字を積み重ねているだけです。
つまり、これを理解しておけば、1個L字を組んでゾロツモ2つ乗せることで瞬時に1連鎖プラスすることができます。
混合雪崩
下図のように1-1-2雪崩と2-1-1雪崩は混ざっても連鎖になります。
連鎖の確認はこちら
失敗例
カンタンに連鎖を伸ばせる雪崩ですが、暴発のリスクもあります。
例えばこちらをご覧ください。
土台のほうで2段下がることを考えずにテキトーにL字を積み重ねると暴発して連鎖数が減ります。
同時消しとはいえ消える分だけまだマシですが、連鎖数を増やすという面では不本意な消え方です。
大連鎖勝負でこのような暴発を起こしてしまうとガッカリしますので注意しましょう!
(同時消しで連鎖をコンパクトにまとめたい!という目的であれば問題なしです!)
1-2-1雪崩
1-2-1雪崩は下図のようにT字を積み重ねたような雪崩です。
連鎖の確認はこちら
つまり、1個T字を組んでゾロツモ2つ乗せることで瞬時に1連鎖プラスすることができます。
ちなみに上記の1-1-2雪崩を組み込むことも可能です!
0-1-3雪崩(3-1-0雪崩)
0-1-3雪崩(3-1-0雪崩)は下図のようにL字を積み重ねたような雪崩です。
3-1-0雪崩は6列目の扱いに困るので、ほとんど使われることはありません!
(セカンドでたま~に使われるレベルだと思います)
他の雪崩同様、1個L字を作ってしまえば、その上にL字を積み重ねるだけで連鎖が作れます。
ちなみに、0-1-3雪崩は同時消しを作りやすいというメリットがあります。
ゾロツモがたくさん来た時などに、サクッと火力UPが狙えます!
潜り込み
潜り込み(もぐりこみ)は雪崩と同様、連鎖尾の中でもメジャーな部類に入ります。
特に中~上級者の試合で頻繁に使われている気がします。
潜り込み連鎖尾は汎用性・自由度が高く、色々なつなぎ方ができるというメリットがある分、初心者・初級者の方には難易度が高めというデメリットがあります。
ある程度規則性を持っている雪崩より使いこなすのはむずかしいですが、コツをつかめばそこまで複雑ではありません!
潜り込みの考え方は下図の通りです。
潜り込み連鎖尾は大きく分けて以下の2つがあります。
- 2列潜り込み
- 3列潜り込み
単純に連鎖尾を2列で作るか?3列で作るか?の違いです。
それぞれ解説していきます。
2列潜り込み
2列潜り込み連鎖は下図のように2列で潜り込み連鎖尾を組み込んだ形になります。
ちなみに上図のような連鎖尾を斉藤スペシャル(正式名称:斉藤大先生ありがとうございますスペシャル)と呼び、2列潜り込み連鎖尾の代表形といえます。
見ればわかりますが、鉤積みを連鎖尾化した形をしています。
練習する際は、図のようにたくさん組まなくても良く、1~2連鎖程度組めればOKだと思います!(コツをつかんでいけば3~4連鎖組み込むこともできるようになると思います。)
連鎖の確認はこちら
斉藤スペシャルを多少組めるようになれば2列潜り込みの感覚はある程度つかめると思います。
2列潜り込み連鎖尾は斉藤スペシャル以外にもありますが、ほとんどのものが上記の斉藤スペシャルの思想の派生形や応用形です。
ですので、まずは斉藤スペシャルを練習しましょう!
3列潜り込み
3列潜り込み連鎖尾は上級者の試合等で多用されます。
2列連鎖尾よりも自由度が高いので、様々なツモを連鎖尾に組み込むことができます。
3列潜り込み連鎖尾の例として3つ挙げました。(下図)
図中の真ん中の連鎖尾は「デアリス」と呼ばれます。
連鎖の確認は左から順にこちら
デアリスについて解説しておくと、デアリスは雪崩と違って、いたるところに潜り込みを組み込んでいます。
そのため、見た目はかなり複雑ですが構造は意外とシンプルです。(下図)
最初はこんなにたくさん組めなくても、下図のような感じで、潜り込みと雪崩を上手く組み合わせられればGOODだと思います!
まとめ
大連鎖を組むうえで連鎖尾のテクニックは欠かせません。
連鎖尾のテクニックとしては本記事で紹介した「雪崩」と「潜り込み」をマスターすれば、(感覚的に)8割程度は網羅できていると思います。
今回紹介した連鎖尾は以下の通り。
難易度的には、まずは雪崩から習得していくのが良いと思います。
雪崩
- 1-1-2(2-1-1)雪崩
- 1-2-1雪崩
- 0-1-3(3-1-0)雪崩
潜り込み
- 2列潜り込み(≒斉藤スペシャル!)
- 3列潜り込み(自由度が高い分上級者向け!むずかしい!)
本記事では連鎖尾を多めに組み込んだ図ばかり載せましたが、何も3連鎖も4連鎖も仕込む必要はありません。
例えば、ゾロツモが連続で来たりだとか、ツモの流れで入れられるだけ入れればOKです。(1連鎖~2連鎖だけでもOK!)
ツモによっては連鎖尾よりも、連鎖の頭を伸ばす方に使いやすかったりもしますので、そこの判断を上手くできるようにしていかなければなりません。
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